hiden voice


2011/2/13「「World Snowboard Festival in HIROSHIMA」

いやぁ、久しぶりに興奮したね。
楽しかったし素晴らしかった。それに尽きる。

今回の「World Snowboard Festival in HIROSHIMA」は、間違いなく国内最大級のレースだった。
企画制作の竹内智香選手にはお礼を言いたい。
自分が選手として世界の第一線で戦いながら、普及活動にも全力を投じて今回の大会を開催した。
開催までは色々と大変なこともあっただろうし、俺たちにはわからない苦労もあっただろう。
開催中もすべてのケアに全力に見えた。
そして、今回のフェスティバルには、様々なサプライズがあったと思う。
ワールドクラスの優勝者が急遽、智香へお礼の言葉を述べて智香は号泣。
涙もろい俺は、その姿を見て涙を流す・・・。
何年も前、純粋にオリンピックに出場したいと頑張った彼女。
その頑張りが次々へと彼女の夢をかなえ、こうして世界と肩を並べ、対等な存在感を与える。
同じ日本人として誇りに思う。
今回のイベントに全力になったことで、彼女の人生に厚みが出来、おそらく選手としても成長する。
今後の彼女のさらなる活躍に期待したいと思うのは、あの現場にいたみんなが思ったことだろう。
智香、本当にありがとう・・・

さて、俺はというと、どうしても出場したかったけど怪我の経過を見て出場は断念した。
それでも、自分に出来ることを何かしたいと、微力ながら気持ちばかりのお手伝い。
大会当日は、本来の目的だった仕事がキャンセルされたので、旗門員として大会を見守る(笑)
それでも、一番近くで世界の滑りを見られて、久しぶりに興奮したよ!
日本人も大健闘。
ワールドクラスの外人選手に交じり、戸崎が3位、我がYONEXの今拓洋が5位。
女子の家根谷も2位となり、本当にみんなが盛り上がって、健闘した選手を応援した。

それにしても、広島の悪天候にはみんなびっくりしたと思う。
ここ数年、あれだけの猛吹雪は感じたことがない。
運営も、裏方のみんなの力があったから、なんとかやりきることが出来たんだと思う。
なんとか成功させる、そういったみんなの思いが、今回のフェスティバルを成功させた。
俺は個人的に、運営をしてくれたNSBAのメンバー、的確な行動でみんなを誘導した杉本さん、
重要な役割を確実にこなしてくれた中尾さんに、心から感謝したいと同時に、
スノーボード界の大先輩達の行動に、考えさせられること、学ぶことが多かった。
そういった意味でも、今回の広島は俺にとっても人生の厚みがまた増えた。

それから一つ、これから世界を目指す若い子たちへ。
今回のようなイベントはなかなかない。
特に、ワールドカップに出場する選手と直接対決出来る場所は限られている。
日本代表として、ワールドカップに出場できるのは現状2人だけ。
だから、世界のレベルを肌で感じたければ、是非ともみんなには出場してほしかった。
最近よく耳にする。「オリンピックに出たい!メダルを取りたい!」
俺はそんなに簡単なことではないと思う。だからこういったチャンスをきっかけに、
自分のモチベーションとか居場所を確認して、自分の目指すべき道を明確にして、
明確なビジョンをもとに夢を追い求めてもらいたいんだ。
俺が世界を目指したころは、ISFのワールドカップに出場するにはポイントを集めるだけだった。
小さな大会を回って、ポイントがたくさん溜まればワールドカップには出場できた。
でも今は違う。厳しい競争を勝ち抜いて、初めてワールドカップに出場できる。
だから、今回のようなチャンスをぜひ生かしてほしかった。
あまりにも、これから期待したい選手の名前が全然見当たらなかったので、それは残念に思う。
まぁ、それぞれの価値観も違うから、俺の言うことが正しいわけではないが、希望として一言。

それにしても、本当に充実した広島出張の旅だった。
出場できなかったのはとても残念だったけど、益々スノーボードがしたくなったよ!
早く滑れるようになればいいなぁと願いつつ、頑張ってリハビリします。

ではみんな、残りのシーズンも楽しもう!!

ひで