hiden voice


2010/3/24「バンクーバーオリンピック」

あっという間に終わってしまいましたね、バンクーバーオリンピック。
夜中に無理やり起きては、見たい競技をライブで観戦しました!
僕も自分がやっている競技ですから、スノーボードアルペンは楽しかったです。
男子は・・・残念ながらライブで放映していないのか?見られなかったのですが、女子は熱く応援しました。
竹内選手に家根谷選手、気持ち込めて滑っていましたね!!
僕も選手ですからよく分かるのですが、かなり厳しいコンディションでしたね。
雨が降って、雪も柔らかいところを無理やり固めたり、運営側も全力を尽くしたのでしょうが、
やっぱり、選手たちはあまり慣れないコンディションにとても苦戦しているように見えました。
それでも、外人のあのドッシリ感というか、重い滑りは、パワーなのか?技術なのか?
どんなコンディションでも戦えるということを魅せてくれましたね。
それでも、数年前を思えば、世界の中で予選トップに入ってきたりすること自体が、
大きな成長というか、スピード系の競技では考えられなかったことかと思います。
海外に渡って壁を越えようとした竹内選手。
そして、その竹内選手の姿を見て追いつけ追い越せの精神で頑張った家根谷選手。
二人とも同じ日本人選手としてとても誇りに思います。

モーグルで期待された、上村選手が4位に終わった後、ご主人の皆川選手のコメントが印象的でした。
「世界のトップに行けば、その大会ごとの結果は天気予報みたいなもの・・・」
というようなコメントだったかと思いますが、そうですよね、メダルを取る人は限られている。
当然のことながら全員がメダルをもらえるわけでもないし、でも、みんな同じ舞台を目指して、
日々精進してきたからこそ、オリンピックという舞台に立てているのだと思います。
だから僕は、みんなが素晴らしい、そして結果ではないプロセスこそが大切だと思います。
バンクーバーオリンピックに出場したすべての選手に、ありがとうと言いたいです。
僕はオリンピックの舞台には立てませんが、違う場所で頂点目指して頑張ります!

僕が個人的に感動したのは、フィギュアの高橋選手の銅メダル。
4回転は失敗しちゃったけど、その後の滑りには心が震えました。
それから、スピードスケートチームパシュートの銀メダル。
友人の選手も出ていたので、何としてでもメダルを獲得してほしかった。
だから、本当に心から嬉しかったのです。
表彰式後に、メダルを15歳の高木選手にかけてあげた時は思わず涙しました。
あとは、スピードスケート「シャニー・デービス」の王者の滑りでの金メダル。
「ネスビット」の執念の金メダルには、正直強い思いを感じました。
あの二人の金メダルを見て、あと少しでメダルを逃した選手との差を見たような気がします。
あの執念がメダルを引き寄せる。
メダルへの執念とか思いのレベルが違うなぁ・・・と感じました。
4年後を目指すもの、これで引退するもの。
人の道はそれぞれだけど、やっぱりスポーツはいいなぁと改めて感じました。

バンクーバーオリンピックはあっという間に終わってしまいましたが、
僕のシーズンもあっという間に終わってしまいました。
前回のメールを書いた後は、SAJ全日本とプロ戦最終戦に出場しました。
簡単に報告しますと、全日本は13位で決勝に進み一回戦敗退。
プロ戦最終戦は、予選2本目で致命的なミスをしてしまい18位で予選落ち。
まぁ、最後はなんともすっきりとしないままシーズンが終わってしまった感じですが、
今振り返ると、今シーズンは飛躍的なシーズンになったかと思います。
結果は出せませんでしたが、自分の中にある確かなフィーリングは本物だと思います。
これをどうやって結果に結び付けるか?
僕自身の人生にも新たな課題が生まれましたね。
試せることは試してみたいと、34歳になった僕ですがまだまだ挑戦者です。

最後に、今シーズンも応援してくれた皆様、心より感謝申し上げます。
長岡英明は、挑戦し続ける心を持ち続け、これからも精進します!!

ありがとう・・・

ひで