hiden voice


2010/2/12「レース報告」

皆さんこんにちは。
雪が降るのはいいのですが、各地で災害も発生しています。
自然の力には人間は敵いませんが、事前に防げる事もあるかと思います。
悪天候の際には行動を控えたりすることも大切なことかと思います。
皆さまも、安心して安全なシーズンが過ごせますように・・・。

さて、今日はレース報告をします。

■ 2月6日プロツアーGS 氷ノ山国際

今期2戦目のプロツアーは、3回目の開催となる兵庫県氷ノ山国際。
アルバーターダイニングがスポンサーとなり開催してくれています。
この不景気な時代に、毎年開催してくださり感謝しておりますが、
毎年素晴らしい・・・と思うのが、スタッフの運営かと思います。
今回は、非常に厳しい悪天候の中での開催となりましたが、
途中でコースに圧雪車を入れてコース整備したり、選手の安全確保は当然の事、
どんな状況下でも、クオリティをあげようとしてくださることが伝わってきます。
本当に、運営側の皆さまには感謝の気持ちでいっぱいです。

さて、本題のレース結果ですが・・・、最終リザルト7位となりました。

GS1本目、スタート順は13番でした。
ソフトスノーと言うこともあり、出走順によって状況は常に変化していきます。
コース状況は、決していいとは言えませんでしたが、これは皆同じ条件です。
僕は、攻めきれることが出来ず、少し悩みながらの一本目となってしまいました。
トップ集団とはかなりタイム差があり、15位で2本目へ進みました。

GS2本目、1本目のタイム順から2番スタートとなりました。
1本目が悩んでしまったライディングだったので、結果はどうあれ、
まずは現状の状況下で最善を尽くせないか?よく考えました。
ある選手と話す中で、2本目のライディングにつながるヒントがありました。
ですから、スタートする際には迷いはなく、2本目は気持ちよく滑れました。
1本目16位、2本目1番スタートの今選手が、ぶっちぎりのタイムをたたき出したので、
僕のタイムは微妙な位置かなぁ・・・と言う感じで、1本目のタイム差を考えると、
まくっても12位くらいまでしか行けていないかなぁ・・・という感じでした。
表彰式が始まる時、入賞者にはビブが配られているのですが、
なんと、僕の名前も呼ばれているではありませんかっ!
入賞8位以内に入っていたのですね!!
この瞬間はとてもうれしいものでした。
後からリザルトを確認すると、2本目は3位のタイムでしたので、
やはりあのフィーリングは間違いなかったのだと、少し安心もしました。

正直言いますと、僕はもともとGSが得意ではありません。
それに、GSはとても難しい・・・といつも思っています。
しかし、そんなGSが今年は何だか楽しく、練習でもとても調子がいい。
だから、今回が今シーズン最後のGSだと考えると何だか寂しい。

もう一つ付け加えると、今年GSが調子よくなってきたもう一つの理由は、
来年発売される、ヨネックスのニューボードにもあるかと思います。
少しだけ営業させてもらいますが、僕がヨネックスに移籍してから今年度までは、
アウトラインの変更は特になく、中身(材料)等の調整で開発を進めてきました。
しかし、時代の流れを考えると、求められてくる技樹が既存のアウトラインでは、
十分にカバーしきれないと考えていましたので、なんとかヨネックスのテクノロジーで、
素晴らしいボードが作れないか、新潟生産本部で色々と勉強させてもらいました。
そして、約一年かけてアウトラインの詳細を煮詰め、来年のテストボードが仕上がりました。
次年度は、162cm、182cmという2本の新しいアウトラインのボードが生まれます。
その新しいボードを現在使用していますが、それが非常にいい仕上がりです。
今回我々ヨネックスが目指したのが、振動吸収に力を入れた板作りです。
今までのものとは、中身も全く変わりますし、新しいアウトラインのお陰で、
その性能を十分に発揮することにも成功しました。
“論より証拠”です。
僕の情熱が込められたボード、これから試乗会も各地で始まりますので、
是非皆さまには試乗して頂きたいボードです。

と、少し営業もしましたが、これでこれからの大会もワクワクです。
今の若い子達の技術はとても高いものです。
それだけに、その中で戦っていくと言うことは本当に大変ですが、
意地というか、やるからには挑戦者の気持ちでチャレンジし続けたい、
そう考えておりますので、練習も大会も全力で望んでいきます。

残りのレースも、皆さまの応援宜しくお願いいたします。

ひで