hiden voice


2009/8/1「陽よ・・・こいっ!」

ずいぶん前に梅雨明けしたというのに、なんでしょう!?この天気は。
ずーっと雨。
久しぶりに梅雨らしい梅雨だなぁ・・・何て思った時期もあったけど、
ここまで来ると、深刻な問題ですよね。
農作物や海の魚、草木や天災にも問題が生じているのですから。
うちで運営している農園もだいぶ影響を受けています。
困ったモンだ。

さて、いつもながらのご無沙汰に、皆さんももう期待していないでしょう・・・(苦笑)
毎年、忙しい忙しいと言いながら、夏を過ごしてきましたが、
ここまで激務な毎日もちょっと珍しい。
子供の頃よく見た、パーマンのコピーロボットが欲しい!
本気でそう思う、長岡英明2009年の夏でございます。

僕は、毎年ながらギリギリでプロ登録も済ませ、
メインスポンサーのヨネックスとの契約も更新して、
あとはシーズンに向けての、準備を着々と行うだけです。

今シーズンは、新しい挑戦も含めて、色々な事に本気で取り組み、
あと何年!?本気で滑れるか分からない時間を、十分に有意義に過ごすつもりです。

僕は、先月3○歳となりましたが、不思議なもので、人間年を重ねると、
色々な経験をしているせいか、人間に厚みが出てきます。
この厚みは自分にもよく分かり、そうですね、動じない心と、揺るぎない精神が生まれ、
何に対しても、何よりも大切なものを見極める力がついています。
きっと、20代はとにかく挑戦と経験。
30代は、物事の本質を見極め、確実な実績を残す期間。
40代は・・・、まだなっていないのでよく分かりません。(笑)
これは、きっと40代になった時に分かるのだと思います。

そうそう、話はガラッと変わりますが、スノーボード業界って、
みんなどのように生計を立てていると思いますか?
僕もよく聞かれるので、皆さんの疑問を解くために、僕なりに説明しましょう。
おそらく、プロ選手として(競技者)として、生活している選手は、ごく一部。
まぁ、このごく一部の選手をプロフェッショナル・・・と呼ぶと思いますが、
あとは、スノーボードに関するお店を経営したり、スクールを経営したり、
メーカーに関わる仕事をしたり、スノーボードに関わる仕事をしたり。
若い選手達は、アルバイトをしながら、とにかく海外遠征費用を貯めて、
夢を持って海外遠征をして、目標に向かって戦っています。
(実際、僕もそうでした)
これは、スノーボード業界がマイナーである事、スポンサーが集まりにくい事、
でも、この道を築いてきたのは先代達だと思うのです。
少なくとも、僕もその一人に含まれると思います。
歴史が浅いスポーツだから、その過程が構築されるまでには時間がかかります。
それでも、何らかの形を後生に残してあげれば、きっと若い子達はもっと大きな夢を描けます。
スポーツって、旬なものだけに、その一瞬を無駄に出来ないと思うのです。
チャンスを掴めるもの掴めないもの、それは紙一重だと思いますが、
結果的には、本人の取り組みひとつで、そのチャンスが掴めるか?決まると思います。

僕は残念ながら、スノーボードだけで生活していません。
スノーボード選手として生活する事を夢見て、必死に取り組んできましたが、
僕はそのチャンスを掴む事が出来ませんでした。
今思えば、これも天命だったな・・・と思い、今の生活に全力で取り組んでいます。
僕はそれでも、幸せ者です。
僕が手がける仕事は、季節労働的なところがありますので、
スノーボードシーズンである冬は、ある程度集中出来る環境にあるのです。
僕が関わる業種は、サービス業になるかと思うのですが、
そのサービス業の、頂点目指して今は奮闘しているために、激務な毎日なのです。
毎日毎日が勉強で、身も心も充実し、毎日限界まで働いています。
それでも、やっぱり冬山が恋しくなるあたりが、僕の本心なんでしょうね!!

僕は、サービスや経営を追求する為に、とにかく本を読む事は欠かさないのですが、
ホスピタリティに関する本を読むたびに、必ず出てくるのがディズニーランドのサービスでした。
「ディズニーランド=遊園地」みたいな感覚があり、なかなかその為だけに行く気はしませんでしたが、
春に、友人の結婚式があって千葉に行った機会があり、その時に思い切って、ディズニーランドに行ってみました。
僕は、年甲斐もなく、閉園まで遊んでいました。
その空間は、まず綺麗で、清掃が行き届いており、とても気持がよい空間でした。
そして、一つひとつのサービスに、心奪われました。
また、一つひとつのアトラクションがとても斬新でかつ洗礼されていると感じました。
僕は予定を変更して、翌日もシルクドゥソレイユなどを鑑賞してきました。
帰ってからは、ディズニーランドに関する本を読みました。
なぜ?ディズニーランドのサービスが一流とされるのか、その理由が分かりました。

物事を極めるという事は、スポーツ、ビジネス、どちらにとっても、
取り組む姿勢が大きく問われると思います。

僕はとにかくまだまだ未熟な点ばかりで、これからの日々が重要だと考えますが、
今日の題名にもある、「陽よ・・・こいっ!」には、多くの若い子達の、
夢に向けた思いも込められています。
そうです、陽が当たる場所に是非行って欲しい、僕の小さな思いです。

人間、頑張った分だけ必ずその成果は与えられる。
目標を成就出来なかったとき、それは自分の取り組みが足りなかったからだと、
自分自身の時間に解いてもらいたいと思う。
それでも、頑張った取り組みは決して無駄ではないと僕は思う。
いつの日か、必ず大きな成果となって自分自身にかえってくる。

僕もまだまだ成長期。

若い子達に言う以上、負けられない自分がここにいる・・・

ひで

ひで