hiden voice


2009/2/23「一段落」

いやぁ、数日前までは冬とは思えない陽気が続きましたね。
ここ数日の雪で、少しはゲレンデにも恵みの雪が降ったかと思いますが、
白馬方面のゲレンデでは、2月とは思えない状況でした。
大会遠征をしながら、まるで春のような陽気に、本当に地球が心配です。

さて、2月のハードスケジュールな遠征を終えて、少しだけ一段落です。
僕のゆっくりする時間の楽しみは、家から見えるゲレンデの光景です。
僕の家は、軽井沢にあるゲレンデの近くにあるために、
家でくつろぎながら、ゲレンデを眺める事ができるのです。
ウインタースポーツを楽しむ僕には、最高の場所とも言えます。
雪がない時期は、緑が青々としていて、秋には紅葉が楽しめる。
そして冬には真っ白になった山を見て、ゲレンデの賑わいを見られるのです。
今日は週末という事もあって、ゲレンデにはたくさんの人がいますね。
と・・・、そんな光景を眺めながら、今日はhiden mailを書きますね。

2月14−15日 イノーベカップ テクニカル戦

この大会は、茶原さん(元デモンストレーターで素晴らしい経歴を持つ方です)が、
全ての協会や連盟に関係なく、様々な枠を超え主催される大会であり、
今年で2回目を迎えた、本当に素晴らしい大会であります。
僕は、昨年に招待選手として参加させて頂き、非常に茶原さんのお考えに賛同したので、
今年は、“挑戦者”として参加させてもらいました。
テクニカル戦の難しいところは、レースとは違い、明確な答えがないところ。
レースはタイムが全てですので、結果は明確ですが、テクニカル戦に関しては、
ジャッジに評価されるポイントを見極め、それを表現する事が本当に難しい。
表現方法は自由ですし、どんな滑りをしようともそれは自由ではあるが、
結果として、滑り手の気持が伝わらなければ、ポイントには結びつかない。
それでも、この2日間は本当に考え、今ある自分を十分に表現出来たと思います。
僕はレーサーですので、この大会のために特別な練習はしていませんが、
レースで速く滑るために日々トレーニングしている事の全てが、
今回の大会でも、必ず生きると信じていました。
全ての枠を超えて、多くの選手が自分の思う表現をしていました。
結果として、僕は3位となりましたが、本心は、これに満足出来ていません。
それでも、今ある技術は出し切り、そしてそれは十分に評価してもらったと思っています。
この大会を通じ、精神的にも、技術的にも、とても勉強になる事が多かったです。

2月18日 国民体育大会デモイベント GS

今年デモイベントとして初の開催となった国民体育大会。
スノーボードが正式な国体種目になるのかは未定ですが、
正式な種目にするためのデモイベントの開催です。
僕がスピードスケート選手だった頃、少年の部で3年連続国体に出場しました。
スケートは県予選を行い、上位2位までしか国体に行けませんので、
当時は、国体に出られるとなると、とても嬉しい事だったのです。
それに、僕は国体で3位に入賞した事がありますので、
今回もなんとか入賞したいと、そう考え望んでいました。
今回の参加人数は、成年男子だけで約200名。
そして、スタート順もオールドローで行われるため、僕は97番出走でした。
コースも1分を越えるコースで、コースコンディションも、前日までの雪で、
決して良い状況とは言えるものではありませんでした。
それでも、この大会は全ての大会とは全く違う雰囲気があり、
古い友人に会ったり、お祭り気分のとても素晴らしい大会でした。
結果とかではなく、純粋にこういった競技会がどんどん増えていけばいい、
そう感じました。滑っていてもとても楽しかったです。
結果は10位で、残念ながら入賞には届きませんでしたけど、
本当に楽しい大会だった。そう思いながらにこやかに帰宅出来ました。

2月20日 プロツアー第3戦 GS

プロツアー第3戦目は、鹿島槍スキー場で行われた。
当日は全国的に天気の悪い予報で、予報通り、雨と雪が混じり合い、
その上強風が吹くという、とても過酷な条件となった。
それでも、みんな同じ条件だし、気持をのせてスタートした。
フィーリングはそんなに悪くなかったかな。
それでも、トップとのタイム差は大きく、う〜んといった結果。
一本目は6位につけたが、二本目のランは何だかパッとせずに、
最終成績10位と大きく順位を落とす。

2月21日 FISレース GS 鹿島槍

今回は、プロ戦とFISレースを同じ場所で、同じ運営で行うという、
歴史が変わるような開催であり、前日のプロ戦に引き続きFISレースが行われた。
天気は、前日とは一変し、晴天でとても気持が良い一日となった。
バーンコンディションは・・・相変わらず“う〜ん”というような感じで、
何とも気持ちよく滑らしてはもらえない。
それでも、みんな同じ条件だからね。
この大会は、大きなミスや攻めきれない自分がいて、何とも言えない結果。
最終成績は9位と、何ともまた微妙な位置。

ここ数週間で、結構ハードスケジュールでしたけど、僕の結果はこんな感じでした。
いやぁ、今までの結果を見てきて、本当に残念な結果がひとつだけ見えてきた。
9位とか10位とか、何だか全てのレースが中途半端な数字ばかりで、
この位置が定位置となってきてしまっていて、こんな事ではいかんと思う。

そこで考える・・・。
どうやったらこの壁を越えて、一歩上に行く事が出来るのか?

残りのレースは僅か2つだけ。
それもとても寂しい気持になるけど、でもチャンスは2回だけ。
その大会で、自分自身の納得出来るものが出し切れるよう、
試してみよう、色々と。
あぁ、何だかやりたい事だらけで、時間が全然足りない。

一日一分一秒、大切にして過ごしていかないとね。

外は曇ってきて、我が家の窓から見えるスキー場もだいぶ人が減ってきたかな。
今日も一日が終わり、また明日が来る。
さぁ、頑張ろうかね・・・。

ひで