hiden voice


2009/2/12「全力尽くしています!」

いやぁ、私の天敵、花粉が飛び始めました。
最近は春のような陽気で、全然冬らしくないですよね。
春まで雪が持つのかな・・・?と心配になってしまいます。

さて、1月末のFISレースから、本格的なシーズンが始まりました。
限られた時間の中、自分に出来る事は十分にやってきましたが、
それでも、100%の自信を持って取り組むにはまだ時間が足りませんでした。

それでも、“全力尽くしています!”と言い切れると思います。
まずは応援して頂いている皆さんに、終わったレース報告をしますね。

1月29日FISレース PSL

久しぶりでしたね、FISレースでのPSLは。
それに、久しぶりの大会という事で、非常に緊張感がありました。
それでも、予選一本目は非常に穏やかで、自分自身にも余裕がありました。
昨年の経験から、レーススタートまでの取り組みは完璧でした。
(何度も何度も、昨年のトレーニング日誌を読み返しましたからね。)
結果、予選の一本目は体もよく動き、冷静に、そして想像以上に良いランが出来ました。
まぁ、ラップとのタイム差はありましたが、いい位置につけて二本目に望みました。
しかし、それがよくなかった。
一本目に予想以上に良いライディングが出来たので、緊張してしまったのです。
二本目〜決勝一回戦の、一本目二本目は全く体が動かず、気持も浮ついていて、
全く納得出来る部分がなくて、残念な結果となってしまいました。
その結果、決勝一回戦で敗退し、9位で終わりました。

1月30日 FISレース GS

開催地であった尾瀬戸倉のダイナミックコースは、国内でも手強いコースのひとつ。
それに、かなりバーンもしまっていて、難易度は過去一番くらいに感じた。
残念ですが、今の僕にこのバーンを思い通りに滑れる能力はない。
それでも、何かひとつでも試せたり掴めたりしたら収穫だと思い、
しっかりとインスペクションをして、レースに臨んでみた。
滑ってみたけど、やっぱり手強かったな。
結果はトップとの差がありすぎ、16位と言う結果でした。
しかし、この日優勝した鶴岡さんは、同じ世代としてとても素晴らしいです!
やっぱり上手いですね、あのコースで若い子に差をつけて勝てるのですから。

2月1日 プロツアー雫石 PGS

プロツアー第一戦目は、東北の雫石で行われた。
ちょうど低気圧がぶつかり、風が強く、運営も難しい状況でしたが、
運営スタッフの努力もあり、なんとか大会を行う事が出来た。
今までにないほどの厳しいセットに、難しいコースセッティング。
インスペクションをしながら、色々と考えた。どう攻めるべきか?
気持は乗っていたと思う、そして、気分良くスタート出来た。
結果としては、大きなミスをいっぱいしてしまって、納得出来る部分は少ないけど、
この大会は、とても面白かった。
決勝トーナメント一回戦で敗退し9位と終わるも、
体も、気持も、全てが充実した疲れとなった。

2月7日 プロツアー氷ノ山 GS 前日プロ賞金レース

プロツアーの第2戦目は、兵庫県の氷ノ山での2年目の開催。
それに、開催者の素晴らしい提案で、プロ戦前日に賞金レースを開催してくれました。
もちろん、前日に大会バーンを滑れるという事で僕もエントリー。
当日は、陽気が春のようで、とても暖かかったけどバーン状況はよかった。
雫石が終わってから時間があまりなかったけど、十分にいい状態に出来ていたので、
翌日に向けて何か切っ掛けを掴みたいと臨んでいた。
結果は、上部の緩斜面で大きなミスを2本とも犯してしてしまい、
当然ながら、タイムは全くと言っていいほどよくはなかったけど、
それでも、緩斜面から中級斜面に入ってからの最後のバーンに関しては、
このシーズンで一番のライディングとなり、フィーリングも最高だった。
ここに来て、ようやくはまった滑りが出来、本当にうれしくなった。
雪質、セット、自分のフィーリングなど、全てがかみ合った結果だったと思う。
だけど、上部で大きなミスを犯しているので、結果としてはよくないよね。
それでも、ようやく出たライディングが、本当に僕はうれしかった。

2月8日 プロツアー氷ノ山 GS

氷ノ山では多くの方に声をかけてもらいました。
多くの皆さまに声をかけて頂き、本当にうれしかったです。
皆さんの応援が、僕に力をくれた事はいうまでもありません。
(氷ノ山で写真を撮れなかった方、再度お会い出来ずに申し訳なかったです。)
そして、レースは、前日のフィーリングがあり、本当にいい状況で望めていたかと思う。
しかし、急変していたのは様々な状況だった。
前日とは全く違ったバーンコンディション、天気、などなど。
結果として、前日得たフィーリングが、全く出せる事が出来なかった。
いや、今思えば、前日得たフィーリングが良すぎて、それに満足しすぎて、
自己満足で氷ノ山での戦いを、自ら終えていたのかもしれません。
結果は11位。
良いところもなく、終わってしまった。

帰り道、色々と考えた。
それでも、限られた時間の中で頑張り続けて来た事は、確実に身になっている。
だから、諦めずに、とことん取り組んでいきたいと思っている。
そして、いつか必ず、全てがかみ合ってくれる日が来ると信じている。

今回の遠征では、尾瀬戸倉のFISレースで気持と技術の経験を積んで、
雫石のプロ戦で何かの切っ掛けを掴めた。
そして氷ノ山では、ようやく納得出来るライディングが掴めた。
少しずつではあるが、確実に成長出来ているかと思う。
フリーランでも、ようやく良いフィーリングが時々出る。

“自信がなくなる・・・迷う・・・それって成長した証拠。
 迷わないのは努力を忘れた奴だけだ、だからどんな天才も迷う、
 そして迷う事でしか壁は破れない“

“ミスは生きている証拠、だからこそ一生懸命に必死に努力して、
 その結果出たミスの方が勉強になる。“

これは、つい先日目にとまった言葉、良い言葉だと思った。

これから、まだまだレースは続きます。
合宿もあるので、その合宿で色々と試してみて、レースに臨んでいきたい。
今自分に出来る事のベストを!

さぁ、全力を尽くすぞ!!

ひで