hiden voice


2007/3/26「大会を終えて」

hiden noteでは簡単にご報告しておりましたが、今日は詳しく・・・。
本当は、本心を書くのをどうしようかと考えたけど、正直な気持ちを書くことにしました。

今、俺は、悔しい思いとやりきれない思いでいっぱいです。
ひとつは、一年間積み上げてきた事の成果を試す場所が、今回が最初で最後であったこと。
そして、GS3本(再走含む)、DU4本のうち、気持をコントロール出来ていたのはたったの1本だったこと。
上位に行った選手、実力と共に、きちんとしたメンタルコントロールが出来ていたのだと思う。
技術の差はもちろんのこと、メンタル面においても、彼らに勝ることは出来なかった。
そう思えば、俺は上位に行くだけの力を得ることが出来ていなかった、そう考えるしかない。

今回は、とにかく緊張して、スタート前に緊張をほぐすのに精一杯だった。
そして、体中が“ポーッ”と熱くなったままで、自分を意識出来なかった。
そんな状態でスタートしたレース、当然自分をコントロール出来ていなかった。
それ以上に、この間も話した、「運と機」を自ら逃してしまっていたのだと思う。

GSでは、再走になったことはしょうがない結果だったと思う。
いや、今考えれば、本気で集中出来ていれば、ゴール出来る状況だったと思う。
しかし、俺は自らの行動によって、再走という道を選んだ。
もしかしたら、その時から俺は運を手放していたのかも知れない。
DUに関しては、気持ちが乗っていた。
予選一本目のまさかの転倒は、俺にとっては悪夢のような出来事だった。
しかし、“転んだ”事は自分自身が招いたミスでしかない。
予選2本目に残れたこと、そしてファイナルに残れたことは、天からのお情けだったのかもしれない。
それでも、チャンスを自分のものにすることは出来なかった。
なんて弱いのだろう・・・、自分で自分に対して本当に腹が立った。

今回は、万全の状態で望めていたと思っていた。
しかし、自分が積みあげてきた事は、簡単に成果としては現れなかった。
結果を見る限り、俺には足りないものが多かったのだと思う。

そして考えた・・・。

春から、冬に向けてトレーニングを積み、冬も山に通い続けた。
その結果として、自分を試せたのは365日の中でたったの2日だけ。
俺は、何の為に?何を積み上げてきたのか?本当に考えてしまった。
過去には、年に7〜8戦の戦いがプロの舞台にはあった。
その舞台に憧れて、必死の思いでプロを目指して頑張った。
時代の流れと言われればそれまでだけど、ちょっと悲しすぎる現状に自分を見失いそうなる。
プロ野球選手のように、生活を保障してくれとは言わない。
ただ俺は・・・、もっともっとレースがしたいだけなんだ。
どうすればいい?どうすれば俺は満たされる??
この答えばかりは、簡単に見つけられなさそうだと思う。
それでも、考えてみようと思う、今後の自分をどうするべきなのか・・・?

今回、会場まで応援に来てくれた皆様、そして温かい応援メッセージをくれた皆様。
応援ありがとうございました。

ひで