hiden voice


2007/2/10「忘れていた事」

俺は今日、自分自身のライディングにガッカリした。
これまで、それなりにシーズンを過ごしてきたつもりでいたけど、
一体何をやっていたんだ・・・と考えさせられた。

日本人に、数年前まではとても想像も出来なかったレベルでライディングする奴らがいる。
世界のアルパインレースのレベルがどんどん上がっているのと同時に、我々日本人のレベルも確実に上がっている。
自分で自分達を否定するわけではないけど、現状の日本の大会はレベルが低い。
多少のミスでも上位にいけるプロツアー。
いくつかの団体から成り立つスノーボード業界。
誰がトップなのか明確でないシステム・・・。

現状を大きく変えられる力、とてもじゃないけど俺にはない。
そして、俺の書いた言葉に反発する人間も多いと思う。
それでも、今日はあまりにも衝撃的だったので、正直な気持ちを書く。
そして、応援する気持もこめて書く。

現状でも、日本人女子には世界を相手に戦っている選手がいる。
これは、もっとみんなで応援したいと思う。
世界と対等に戦う、数年前まではとてもじゃなかったけど想像出来なかった事だ。
自分たちも関わるスポーツ、みんなでもっともっと応援出来たらと思っている。
一方男子は、世界との差をなかなか埋められずにいたが、ここ1〜2年で大きく変わったと思う。

俺は今日、あるライダーとゲートトレーニングを共にした。
分かってはいたけど、衝撃を受けた。
そして、衝撃と同時に、少しだけうれしさを覚えた。
少なくとも5人、レベルがひとつ上に行ったライダーが今の日本には居る。
彼らのこれからの進化、そして挑戦に期待したいと思っている。
きっと誰かがやってくれる、そう信じて・・・。

長岡英明31歳、とてもじゃないけど彼らに挑む力は残っていないと思っていた。
それでも、俺の中に大きく火がついた。
そう、俺が彼らと同じ頃に抱いていた大きな「情熱」
その大切な「情熱」を忘れていた事に気が付いた。
レースが大好きで、そして俺はレーサーなんだと思い出した。
やれる事は限られている、それでも今出来る事はやるべきだよね?
ボーっと滑っているよりマシでしょ?

思えば、今も昔も俺は「挑戦者」だ。

ひで