hiden voice

2006/07/07「旅か・・・」


“中田英寿引退”
今、この話題で日本中、いや、世界中が揺れている。
一人のスポーツ選手の引退が、これほどまで話題となるのは、
いかにその選手が偉大であったかと言うことの表れだろう。

さて、今日のhiden mail、正直この話題を書くのはどうか?とも思った。
でも、書きたいから書いちゃおう・・・。

中田選手の引退報道を見て、残念な気持ちの人は多いと思う。
僕も、本当に気持ちが揺れ動く程ショックだった。
スポーツ選手の引退報道を見て、こんな気持ちになるのは初めてのこと。
そして、こんな気持ちになった自分にビックリしている。
おそらく、同世代であること、そして、人として尊敬出来る人だからであろう。

29歳という若さでの引退は、様々な意見が飛び交っている。
しかし、彼の歩んできたサッカー人生は、その年数以上に、
内容がとても濃く、そして充実していたのだと思う・・・。
俺は本人ではないし、彼自身の気持ちも当然分からないけれど、
自分が納得する形で、全力に取り組んできたからこそ、満足しているように見える。
本当に納得する形での引き際なんだな・・・、と感じた。

「人生とは旅である・・・」・・・、なるほど、上手いこと言うなぁ。
俺は、同世代の一人として、中田選手の今後にとても興味があり、そして尊敬出来る人でもある。

僕が学生だった頃、彼も同じく学生だった。
実は、高校生だった頃の、中田選手の試合を見たことがある。
僕の通っていた高校のサッカー部が、県大会の決勝で戦ったからだ。
サッカー部の友人の「相手チームに凄い奴がいる」という言葉が印象的だった。
そして、最近のニュースで知ったのだけれど、彼は高校生の頃から、
イタリア語の単語帳を片手にしていたというのだから驚きだ。
今の彼があること、それはまさしく「努力」し続けた結果だろうね。
「努力」することは誰にでも出来る。俺にも出来る。
その気になれば、イタリア語や英語もしゃべれるようになる。
但し、その「努力」をし続けることがなかなか出来ないのだ。
だから、彼の「努力」には頭が下がる。
スポーツも同じだ。「努力」し続ければ、必ずそれに応じた結果はついてくる。
もちろん才能もあったんだろうけど、それ以上に「努力」をし続け、
自分自身を磨き続けることを怠らなかったんだろうね。
一人の人間として、そんな彼の「姿勢」に学ぶ事は多い。

とても彼と自分とを比べられるレベルではないけど、そんな彼の「姿勢」には、
これからの自分の人生に影響するものがあると感じた。
僕は、引退するとかしないとか、そういったレベルの中では戦っていない。
そして、何が本当の「プロフェッショナル」なんだろうと思った。
「プロスノーボーダーです」って言うことは簡単に出来る。
でも、俺は真のプロではないなぁ・・・、そう思うよ・・・(苦笑)
まぁ、人によって価値観は違うから、感じ方も違うとは思うけどね。

人生が旅だとしたら、俺はどんな旅をしているのかなぁ?

ひで