hiden voice

2006/05/03「独りを慎む」


本格的なGWに入り、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

今年は、冬からの対策が効いたのか、ほとんど花粉症に悩まされませんでした。
う〜ん、快適快適。
しかしここ最近は、急に暑くなったと思えば寒くなったり、体がついていけませんねぇ。
僕は、シーズン中の疲れが出始めているのか、体がしんどい毎日です。
食事や睡眠などには気を遣っているつもりですが、本当に疲れが抜けない・・・。
悲しいけど、年々体の変化を感じてしまっています。
まぁ、そんなことも含めて、まだまだやれるべき事はたくさんありますね。

暖かくなると、大好きなゴルフもしたいと思うのですが、
今年はまだコースに出てプレイしていないんです。
それどころか、最近久しぶりに打ちっ放しに行った程度。
こりゃいかん、少し真剣に振らなくては・・・(笑)

さて、毎年この時期になるとシーズンも終わり、何を書こうか考える。
今日はそうだね・・・、最近考えた事について書いてみようかな。

スポーツ選手が、スポーツをすることだけで生活できる環境・・・、
これは、スポーツ選手ならば誰もが望むことであろう。
しかし、ここ数年は経済の状況にも左右され、企業のクラブも廃部となるところが増えてきている。
ウインタースポーツに目を向けると、今年のトリノオリンピックを終えて、
その経済効果によって、選手の企業への雇用が増えるかと思えば、
増えるどころか、逆に雇用先がなかったり、廃部という事実を突きつけられた選手もいる。

「勝利→注目→資金→環境」
これが、俺の考えるスポーツ選手が生活を確立するひとつの流れ。
勝利することによって注目を浴びる。注目を集めると資金ができる。
そしてその資金で環境を整えることができる。そして再び勝つことができる。
今までは、この流れがあればスポーツ選手としての生活を確立できていたと思う。

しかし現代では、こう行かないのが現実であると思う。
いくら結果を出したとしても、注目を浴びない選手もいる。
そして、残念ながら注目を浴びない競技があることも現実だと思う。
そして、多くの選手が活動資金を得られていない現実がある。
これは、現代が個々の人間性を問われる時代にあるからだと俺は考えている。
今、注目を浴びて活躍しているスポーツ選手を見ると、共通して言えるのは、
スター性があり、きちんとした話ができ、そして共感出来る何かを持っていること。
そして、それにプラスした圧倒的な力を持っていること。
これに尽きると思う。
企業が求めるものは何なのか?そしてそこから資金を得ると言うことはどういう事か?
今一度、雇用される側の選手も、真剣に考えなくてはいけないと思う。

今や、携帯電話、パソコン、コンビニ等が当たり前の時代となって、
一人一人の出費も、俺が少年だった頃を思えば全く違うはず。
昔と違って、すべてを我慢してそれだけに没頭すると言う選手は少なくなった。
そして、色々なものすべてを手に入れたがる。

楽をして得られるものは数少ない、そしてそれは決して本物とはならない。
すべてが順調にいかなくとも、努力を続けた結果は嘘をつかない。
そして、努力をし続けることによって、得られる本物の幸せはたくさんあるはず。
何を言いたいかというと、人の助けを待つのではなく、自分からそのチャンスを掴め!
そして、チャンスを掴めるだけのものを身に付けよ!!と俺は言いたい。
まぁ、これは自分自身に言えることなのですが・・・。

中国古典の中から一言。
「君子は必ずその独りを慎む」
この言葉を読んだとき、自分自身を見つめ直してみた。
この言葉の意味は、独りで居ても間違ったことをしないように、
自分の言動に責任を持ちなさいと言う意味。
人は、他人の目があれば誰でも慎重に振る舞う。
しかし、独りで居る時ってどう?「まっいいか」って気持ちも時には生まれる。
しかし、他人はだませても、自分は絶対にだませない。
そんな気持ちはいつまでも自分の中に引っかかっているものだ。
「独りを慎む」、これは結局自分の為なんだね。
ひで