hiden voice

2006/01/31「充実のスタート」


2006年のスタートとなったこの1月。
振り返ってみると、本当に忙しく充実した一ヶ月を過ごしたと思う。
そして、この一ヶ月、たくさんのことを学び考えた。

今季初戦の大会を終えて、俺の結果にたくさんの人が心配をしてくれている。
そして、俺は久しぶりにゲレンデで泣いた。
ゲレンデで泣いたのは、場所は同じく、2年前の白山瀬女での決勝戦後以来だ。
2年前、俺は鶴岡選手との白熱した決勝戦のあと、0.01秒で破れたことに泣いた。
すべての緊張感が途切れ、悔しさとそこまでやれた充実感で泣いたと思う。
あの時には、たくさんの尊敬するプロ達が俺を守ってくれた。

あれから2年、俺はまた違った意味で泣いてしまった。
周りからみれば、「何、泣いてるんだよっ!」って見えるかもしれない。
でも、俺はその時の感情が表に出てしまうんだよね。
そして、それだけ本気だったんだと思う。
よく、「熱い男」って言われるけど、否定はしない。
そして、泣くことが恥ずかしいことだとも思っていない。

今回の大会は、いいところが全くなく、あっけなく終わってしまった。
まぁ、その分、たくさんの時間をかけて考えた。
自分の取り組み方、スノーボードに対する気持ち、そして自分の技術など。
一つの答えを出すことは出来ないけど、先シーズンが終わったとき同様、
「向上したい気持ち」が大きく俺の中にはある。
そして、向上するためのスノーボードをしていることは間違いがない。

応援してくれている人たちには、なかなかいい報告が出来ないのは残念だけど、
必ずいい報告が出来る日が来ると信じている。
僕も、このままでは絶対に終われないと感じているから・・・。
今の俺に出来ること、そして向上するために必要なこと、一つ一つ、ゆっくりと階段を登っていきたいと思っている。

今回「充実のスタート」と書いたのは、普段感じることが出来ないことを、学べたからだと思う。
そして、さらなる飛躍を目指して、ライダーとしても人間としても、自分自身を磨いていこうと思っている。
その先に待っている結果は、僕自身も分からない。
でも、自分自身でやれるべき事をやれたのであれば、それは充実した結果だろう。

人生においても、一人のレーサーとしても、僕は「挑戦者」なんだ。
ひで