hiden voice

2005.11.1「熱き戦いを見て」


今日から11月、軽井沢ではスキー場がオープンした。
いよいよこのシーズンが来ましたねぇ、待っていましたっ!!
今年は色々とワクワクする年、楽しみだね・・・。

さて、俺は10月29日30日の両日、長野のエムウェーブに行ってきた。
僕がスピードスケート競技をしていた頃からの親しい友人からのお誘いだったんだけど、その友人はオリンピックにも数回出場経験があり、ワールドカップで何度も、表彰台の真ん中に立った経験がある強者だ。
そんな友人が、「たまには違った刺激もいいんじゃない?」って誘ってくれたんだ。前回スピードスケートの大会を観戦したのは、ソルトレイクシティーオリンピックの年。そして、今年もトリノオリンピックの年。
そう、4年ぶりのスピードスケート観戦となったんだ。

スピードスケート競技は、純粋にその年のワールドカップ出場選手を、この国内最初となる大会で決める。実力者(結果を残したもの)を選考するわけだから、誰が見てもシンプルで文句が出ない選考となっている。
スノーボードもそうなればいいのに!なんて思う時もある。
ちなみに、スノーボードのナショナルチームの選考理由ってなんなんだろうね?たまに不思議と感じることもある。明確に、誰もが納得する形での選考を望みますけどね。

ちょっと話がそれちゃったけど、今年はオリンピックの年だから、当然この選考会で選ばれたものは、オリンピックへの道が開けるわけだ。だから、選手一人一人がこの大会目指して一年間を過ごしてきたわけだ。この大会で、笑うものもいれば、泣くものもいる大会となる。
そう、選手の今後をも左右する大会となるのだ。

久しぶりに訪れたエムウェーブは、懐かしさと同時に、ピリッと引き締まった空気を感じた。僕の中の競技者としての血が、久しぶりに騒ぎ出した瞬間だ。
僕が現役の頃にはなかった、スラップスケートが主流の今、その独特の音が会場内で響き渡り、選手一人一人の真剣な表情がよく分かる。

大会を見ていてフッと思ったことがあった。
俺が選手だった頃は、とにかく練習練習練習の毎日で、とにかく体力やパワーをつけるだけの毎日だった。今思えば、技術的な面で何かに取り組んだことはなかった。今のスノーボードみたいに、自分から技術やメンタルの強化に取り組み、そしてトレーニングを積んでいたとしたら、どんな選手になっていたのかな?まぁ、辞めちゃったものはしょうがないけど、やり続けていたとしたら、どんな選手になっていたのかな?なんて思っちゃったりして。
でも、もし続けていたら、スノーボードはやっていないだろうし、こうやってHPを立ち上げて何かを書くと言うこともなかったのかもしれない。
そう思うと、人生ってあるんだね。
俺は自分自身でこの人生を選んだんだね。

久しぶりに見たスピードスケートは、明らかにテクニックの差を感じた。
トップ選手はずば抜けている。見ているだけで、「こいつは速いっ!」って感じた。また、コンマ差の戦いに、興奮しながら二日間観戦し続けた。
面白かったのと同時に、真剣なガチンコ勝負に感じるところが多々あった。

それから、友人と色々と語り合った。
「アスリートとはなんぞや?」とも語り合った。これには、僕自身アスリートと言う言葉に、新しい気持ちを抱いた。
たくさんの、雑誌やらコラムやらで、アスリートについて述べている記事を見る。でも実際は言葉で片付けられない奥深いものだなぁって感じた。
ここで、僕の考えを述べると、結構反感買いそうだからやめておくわ(笑)

とにかく、友人が言った「違った刺激」を、俺は十分に感じた。
ありがとう・・・。
そして、11月1日、俺は新しいシーズンを見据えて、再出発を決意した。
いいシーズンになることを願おう、そして精進しよう。
ひで