hiden voice

2005.7.26「本当の話」


台風が日本を直撃!というニュースを見ながら、大きな被害が出ないことを願うばかり。台風は自然現象だからしょうがないけど、あまりご機嫌損ねて通過しないように、穏やかな気持ちで通過してほしいですね。

さて、この度「Original T-shits」を枚数限定で制作しました。
作るのならば、自分自身が納得できるものを!と思い、生地からデザインまですべてにおいてこだわってみました。早速ご注文頂きました皆様、本当にありがとうございます。仕上がりを楽しみにしていて下さい!

あっ!それから皆様にご報告があります。(ちょっと残念なお知らせだけど・・・)
この度、3年間お世話になった「gray snowboards」を離れることになりました。
色々な事情はありますが、残念ながら契約更新には至りませんでした。
今後のことは今考えていませんが、応援してくれる人が居る限り、僕は変わらずに今まで同様精一杯やっていくつもりでいます。

今回は、前にもお約束していたとおり、「本当の話」をしたいと思う。
先シーズンのすべての目標は今季行われる「オリンピック」という舞台だった。
元々スピードスケート競技をしていた俺は、そのころの仲間がオリンピックに出場するのを見てきたし、その当時から「オリンピック」という舞台は特別な存在だった。スノーボードでオリンピックを!と思い始めたのはいつ頃だったか分からなかったけど、今考えると自然に自分の中に生まれていた気持ちだったのかもしれない。但し、スノーボードは歴史が浅く、競技そのものがマイナーなため、それだけに没頭出来る環境はなかなかない。
それでも、自分自身必死にやってきた結果、日本ではトップクラスで戦える力をつけた。一時期はワールドカップでも戦うことが出来た。
政治的な問題での協会の破綻や業界の低迷にともない、自分自身の環境が悪くなる一方、いつでも前向きにやってこられたのは目指すべき舞台があったからだと思う。実際問題、アルパイン競技での世界との差は計り知れなかった。
そんな中でも、過去には前川淳さんや上島しのぶさん、現代では竹内智香選手や家根谷依里選手のように、世界の壁をこじ開けてきた選手もいる。
そういった選手の存在が俺にはとても刺激となって頑張ってこられた。

先シーズンは強い気持ちをもって取り組んできたことは、今までにも何度も話をしただろう。そして、怪我や環境に泣いたのも今だからスッキリと話せることだろう。そして、自分自身の肌で、世界と自分の実力の差を思い知った。
「諦めたの?」と言われてしまえば反論は出来ないし、もしそうだとしたらとても情けないことなのかもしれない。でも俺は、すべてをそれに尽くしてやってきた。結果を出せなかったことは自分自身のやり方や気持ちの問題だと思うし、俺にはその星を掴み取ることが出来なかったのかもしれない。

正直、今年はあまりモチベーションも上がらず、なかなか本格的にトレーニングをすることが出来なかった。でも今は、気持ち的にもとてもスッキリとしていて、本格的に動き出している。まだ、達成していない目標を胸に、今まで以上にトレーニングに励みます!!

そして、今シーズンは色々と新しいことに取り組もうと思っている。
今までは、自分のスケジュールが精一杯で、なかなか色々な人と接する時間が取れなかったのは事実で、これからはキャンプやツアーなど、僕が考え、みんなが必要とする存在になりたいと思う。現役でいるからこそ伝えられること、本気でやっているから伝えられること、そして今までの経験を通じて伝えられることなど、みんなのためにやれることを考えていきたい。

まずは12月に楽しくフリーラン?もちろんゲートもやりましょう!!
そして、トップシーズンには温泉に浸かりながら最高のパウダーツアーなど、
色々と考えているとワクワクしてくるよ。もちろん、本気でレースを目指したい人のためにも、バッチリと環境を用意するつもりでいます。
技術的なことだけでなく、気持ち的な部分でも伝えたいことがたくさんある。
詳細は決まり次第紹介していくので、是非宜しくお願いします。
ひで