hiden voice

2005.6.6「利尻島2」


最近俺は、新たなシーズンを見据えトレーニングを開始した。
なまりきっていた俺の体は、久しぶりに追い込まれ悲鳴を上げている(笑)
でもね、今年は焦らずにゆっくりと、楽しみながらトレーニングしようと思っている。ある人からの大切な助言「体を鍛えるよりアフターケアに時間をかけて・・・」と言う言葉を胸に刻んで・・・

新たな気持ちでスタートするのは毎年のことだけど、先シーズンは本当に色々とあったし、これからの自分の活動も大きく変わるスタートになるわけだから、なんだか気分的にも楽な気持ちで取り組めている。
前に「本当の気持ち」で、自分の素直な気持ちを話したけれど、そのうちに、今だから言える「本当の話」をしようと思う。そして、これからの活動では、皆さんと共有できる時間をたくさん作れたらと思っている・・・

さて、今回は利尻島トリップの続きをお話ししましょう。
前回は話が逸れたまま終わってしまい、たくさんの人からお怒りメールを頂きましたっ!(笑)お待ち頂いた皆様、大変お待たせしましたぁぁぁ。

たしか、利尻島に到着したところで話は終わっていたよね。
そう、利尻富士を目にした俺は、身震いする自分を抑えながらフェリーから降りた。「本当にこの山に登るのか?」「山は俺たちを迎えてくれるのか?」そんな気持ちばかりが先行して、自分がこの山で滑っているというイメージすら沸かなかった。それだけ、利尻富士は壮大で堂々とそびえ立っていた。
到着後、利尻島でお世話になるガイドの渡辺さんの案内によって宿へと移動し、その後すぐに翌日から登るポイントチェックやルートを決めた。
幸いなことに天気は良かったし、翌日も天気は崩れそうもないみたいだ。
但し、ここ数日は雪も降っていないし、とても暖かい日が続いていたと言うことが、少しだけ俺には気がかりだった。でも、部屋から見る最高の景色を前にして、「ここまできたんだ!あとは目の前にそびえ立つ利尻富士にアタックするだけだ!!」という気持ちに俺はなっていた。

実際、部屋は最高の眺めの場所を用意してくれていた。
目の前に広がる光景は、海、海、海。う〜ん、何とも言えなかったな、あの光景は。本当に心が安らぎ、ゆっくりと海を眺めているのは最高の時間だった。
宿のおばちゃんもとても快く迎えてくれて、夕食にはなんと!!取れたばかりの毛ガニを出してくれた。本当に旨かった、日本酒に最高に合っていたよ。
連日夕食は最高で、海の幸を存分に楽しんだ。
そして、ほろ酔い気分のまま、俺たちは翌日に備え深い眠りについた。

翌日は、普段味わうことのない波の音で目が覚めた。
天気は快晴、ワクワクする気持ちを抑えながら朝食を食べた。
それからは本当に子供みたいに山に上がる準備を始めた。

よぉし、行くぞ!

俺たちはガイドの車に乗り込み、アタックする麓まで車で移動した。
途中で道は途切れ、その先は除雪していないため車で行くことは不可能だった。
そこで登場したのが、なんとスノーモービル。
ガイドの渡辺さん、準備がいい、最高でぇぇぇす!!
で、俺たちは、モービルで移動可能な場所まで林間を抜けながら移動した。
まぁ、時期的に雪が落ち着いているので、モービルで移動するのが可能らしいが、トップシーズンはとてもじゃないけどモービルで行けない場所らしい。
で、そのモービルで到着した場所から見た利尻富士は、とても凄かった。
俺はその場に立ち、ただ呆然と山を眺めていた。
「本当にここ、滑れるの??」
これが俺のその時の正直な気持ち。

さてさて、引っ張っている訳じゃないけど、続きはまた次回ね。
楽しみはまだまだこれからだよ。
では、ブーイングを覚悟で次回に持ち越しっ!

俺が見た利尻富士の写真、hiden noteでご紹介しますね。
ひで