hiden voice

2004/5/25「至仏山2」


今の俺の家はとても賑やかだ。5月21日、俺の姉に二人目の子供が生まれた。というわけで、お兄ちゃんになった俺の甥っ子の亮太(2才)は、今は俺の家で生活をしている。家中の者が亮太に振り回されている。ここ数日で言葉がハッキリと分かるようになってきて、つくづく子供の成長は早いなと思う。しかしかわいいよ、本当に子供はかわいいよね。毎日毎日ムキになって遊んでいる姿を見ると、ついつい甘やかしたくなっちゃうよね。オモチャ買ってやったり、お菓子買ってやったり・・・。完全に親バカならぬ叔父バカだね(笑)

さて、早速だけど本題に入るとしましょうか。
前回のhiden mailでは、何ともスッキリとしない終わり方だったお陰で、たくさんのブーイングをいただきました(笑)
というわけで、今回は慌てて続きを書きたいと思います。
では、前回の続きですよ、皆さぁぁぁん・・・!!

たしか、天気予報を見ながらその過程を楽しんでいるってところからだったよね。とにかく、毎日毎日天気予報とにらめっこしていた俺は、回復しそうもない予報にいらだちさえ覚えながらその頃を過ごしていたと思う。結局1日前になっても雨マークは消えずに、そして全国的に雨マークという、もはや雨は避けられない状況になった。そこで俺達が迫られたのは「決断」だった。延期か?だけど、延期したら満月にはお目にかかれない、そしてみんなの予定も大幅に変更することは難しく、俺達は決断した。天気予報は雨だったけど、一日だけ延ばして5日の夜にトライすることを決めた。
5日昼頃、軽井沢でmollyさんと合流し、雨の中、今までにお互いが通ったこともないような道を走りながら、「このまま天気回復しなかったら山菜でも採りに行こうか?」と、そんな話をしながら尾瀬方面へと向かった。一向に回復しそうもない天気の中、俺達は水上でタクと合流した。本来なら、至仏山のベースとなる麓まで行く予定だったが、こんな雨の中じゃテント張れないね、と言うことでタクの家に行くことにした。タクは水上名物「生ドラ」で俺達をもてなしてくれて、夜には何とも言えないほど贅沢な露天風呂に連れて行ってくれた。露天風呂で満たされた俺達は、タク家の近くの食堂で久しぶりの再会での乾杯!そして、気心知れた仲間との会話は弾み、あっという間に時間が過ぎた。
天気はまだまだ悪い。空を見上げながら俺達はふとんに入って翌日に備えた。
次の日の朝、いや朝と言うよりまだ夜中だね、俺達は車に乗り込み至仏山へと向かった。タクの家から至仏山までは約一時間。天気は相変わらずの雨、ここまで来たらある程度開き直りだね。麓まで行けば何とかなるさ!と言う感じで。

ミラクルはそれから起こった。尾瀬に向かう車の中で、どんよりと厚かった雲の合間に月明かりを見た。一瞬だったけど、あれは間違いなく月明かりだ。俺は、小さな頃の記憶で漫画の「怪物君」を思い出した。何となく想像つくかな?その月明かりというか雰囲気が。それから尾瀬に向かう車の中では、なぜか怪物君の歌を思い出しながら歌っていた。それから天気は驚くべき回復をみせた。至仏山に着く頃には雨もやみ、晴れた!とまではいかないけど明るくなってきた。満月のナイトハイクとはいかなかったけど、俺達は厳しい日程の中、何とか至仏山にトライすることが出来た。準備を終え登り始めた頃、背にしていた山の合間から太陽が昇り始め、木についた雫が太陽に照らされて光っていた。何とも言えない光景、GWのごちゃごちゃした軽井沢から来た俺は、とても開放的な気分で何とも言えないほどの快感を得ていた。やっぱり山は最高だね。
それから、ハッキリと姿を現した至仏山を見て、俺達は行くポイントを決めた。後はひたすら登るだけ。俺は毎度ながら思うけど、カメラマンは凄い!俺達は滑る道具と必要最低限の飲食物をもって上がればいい。だけど、カメラマンはそれに加えてカメラや機材を持って上がらなくてはいけない。10kgは超えるザックを背に毎回登るのだよね。今回のシューティングチャンスは一回だけ。おそらくライディング映像20秒は残らないだろうとされていた。だけど、それだけのために三脚まで持って上がる。もちろん、お互いがいつでも本気でやり合う。俺は最高の滑りをするだけだけど、もちろんミスることだってあるし、そういった意味では本当に贅沢な時間の使い方だよね。

またまた中途半端になっちゃったけど、至仏山に限ってはまだまだ書きたいことがある。本当にロングストーリーになっちゃったね。
というわけで、今回はここまで。
俺も一気に書き上げたいとは思っているんだけど、あれも書きたい、これも書きたいって思っていると、とにかく長くなっちゃうからね。勘弁してね。

それでは、久しぶりに明日は晴れそうだよ。
今日は早く寝て、明日は久しぶりのナイスショット!!と行こうか!!!
ひで