hiden voice

2004/3/20「終わってみれば・・・」


世間では、アテネオリンピック女子マラソンの選考に、多くの関心が集まっていた。
その話題の中心に居たのは、間違いなく高橋尚子選手であろう。結局、高橋選手が代表に選考されることはなく、「高橋落選!!」と言うニュースが世間を賑わせた。しかし、その後の高橋選手と小出監督の会見は素晴らしいものでしたね。さすがに世間を騒がすだけの選手であると、実感させられるような会見だったと思います。高橋選手は、間違いなく今後のマラソン界に大きな歴史を刻むでしょうね・・・。

さて、16日のプロ戦を最後に、今シーズンの大会が終わった。
先シーズンを終え、新たに今シーズンに向けて始動してから今日まで、とても長く感じ、そして厳しい時間を過ごした。正直、今は少しだけゆっくりしたいと言うのが本音である。

3月14日プロツアー第3戦、新潟県石打丸山スキー場にて行われた。
種目はデュアルスラローム、今季乗れているスラロームだけに、良い状態で望めているはずだった。しかし終わってみれば自らのミス・・・、かろうじて決勝には残ったものの、ファイナルラウンド一回戦に転倒・・・、そして敗退する。
この日は何かがおかしかった。朝から極度の緊張に体が動かず、滑りのフィーリングも全く覚えていない。最後まで極度の緊張から解き放たれる事なく、終わってしまった。このままでは良くない・・・、何とか気持ちを切り替え、最終戦を迎えることになる。
3月16日最終戦、長野県白馬乗鞍スキー場でのジャイアントスラローム。
色々と気持ちが惑わされることが起こったけど、冷静にそしてしっかりと自分を意識出来ていたと思う。一本目、多少のミスやターンでたたかれる事もあったけど、気持ちのこもったライディングが出来たと思う。自分なりには満足、今の自分自身を出し切れる一本であった。二本目、いざスタートしてみたら、思いとは違うライディングを体が優先させていた。自分からゴールする事を優先してしまったのだ。そう、自分自身へ挑戦しきれなかった。最終リザルトは7位に終わり、そして年間ランキング3位で幕を閉じた。

オープニングゲームとなった白山瀬女大会から始まり、プロ戦4戦、FISレース3戦を終えてみて、自分自身納得いけるレースやライディングはあった。今シーズンの課題が形となり、それを大会で感じることが出来たと言うことは、とても大きな収穫だった。しかしその反面、ミスが続いたレース、気持ちで負けてしまっていたレース、自分自身を全く出し切れずに終わったレース、そして全然納得出来なかったレース、があったのも事実だ。
毎度ながら、「良い経験をした」とだけで片づけて良いのか?と考えさせられた。満たされると言うことはどういうことなのか?納得すると言うことはどういうことなのか?そして、本当に俺がしたいことは・・・?今は体が要求する事を待とうと思う。そしていい形で前に進めたらいいと思っている。この先、何があるか分からないけど、今は果てしなく大きな壁の前に居るかもしれないけど、必ずその先はあると信じている。

今シーズンも、たくさんの人から応援していただき、そして支えてもらった。
俺を応援してくれているスポンサーの方々はもちろんのこと、一番の理解者である家族、そしてこのホームページを通じて応援してくれている方々には感謝したい。
ありがとう・・・。
ひで