hiden voice

2004/11/6「ヨーロッパ遠征」


軽井沢ではスキー場もオープンした。だけどここ最近はとても温かい陽気で、外に居るのがとても気持ちがいいよね。今年の冬は暖冬なのかな??

さて、いよいよシーズンインのためにヨーロッパへと旅発つ日が近づいてきた。ここ数年は結構ゆっくりとしたシーズンインを迎えている。何年か前は9月頃には滑っていたもんね。さらに今年は、夏にNZに行っていないから、本当に久しぶりのスノーボードになるね。少々の不安はあるけれど、焦りはない。今はワクワクしていて、本当に早く滑りたいと思っている。
今年は多くの大会も予定している。まぁ、現地に行ってみないと出られるかどうかは分からないのが正直なところなんだけど・・・。
色々な人からよく質問される、現在のスノーボードの大会システムについて。よく質問されるから、ここで少しだけレースのシステムを教えておこうかな。

数年前まではISF(国際スノーボード連盟)とFIS(国際スキー連盟)の二つの団体が存在していた。当時俺はISF code(国内で言うプロ資格)を取得し、必死にワールドカップやその他のISFレースを転戦していた。しかし、2002年、先に述べたISFが破綻する。その辺の詳細は「profile→history」内に書いてあるので参考にして欲しい。ISFが破綻した当時、ISFのレースを回っていたトップライダーたちは、引退したもの、FISに移行したものと様々だった。そう言った意味では、純粋に世界レベルのワールドカップは統一されたわけだ。

日本国内には未だに二つの団体が存在している。JSBA(日本スノーボード協会)とSAJ(全日本スキー連盟)だ。僕たちプロスノーボーダーはJSBAのプロスノーボーダーからなる組織PSA ASIA(プロスノーボーダー協会)の所属となり、その団体が運営するプロツアーを転戦している。また、SAJでも大会は開催されており、SAJ全日本選手権やFISレースと呼ばれるものがそうだ。FISではオリンピックを管轄しており、各国のナショナルチームと呼ばれるものは、オリンピックに出るための国を代表するチームと言っていいだろう。最近では日本国内でも、プロツアーとFISレースを両方回る選手も増えてきた。もちろん、俺もそんな選手の中の一人だけど・・・。

現在は、海外でのレースというとFISレースしか存在していない訳だし、そうだね、この大会に出るためにも色々と資格やらルールがたくさんあって、誰でも出られる訳ではないんだよね。で、残念ながら俺はナショナルチームでもないし、海外のレースに優先的に出られない。

だけど、小さな大会には少しでも出られるチャンスがあると思うんだ。
まぁ、それは現地に行ってからのお楽しみという感じだけどね。
ISFがあった頃、小さな大会を回り続けポイントを稼ぎ、ワールドカップに初めて出場できたときの感動や、あの時のモチベーションは今でも忘れていない。

というわけで、俺は今、とにかくレースがしたい。
あの緊張感、ギリギリを攻めるライディング、完璧に滑り降りたときの何とも言えない最高の気持ち!どれをとっても刺激的で、本当に最高の時間といえる。正直、今ここからもう一度トライしてみようと思えたことは、俺にとっては挑戦な訳だし、やるからには納得できるライディングでのレースを、そして納得出来るトレーニングをこなそうと思っている。もちろん、厳しいことも待っているだろう。けど、やらなきゃ後悔するだろうし、本当の意味で完全燃焼出来るシーズンにしたいと思っている。

もちろん国内の大会も出場しますよ!!今年は盛り上がりそう・・・、いや、盛り上げてみせるよ!!!そして、ゲレンデでみんなと一緒に楽しい時間を共有出来たらいいな。

さて、インフルエンザの予防接種も受けたし、悔いの無いように日本食も満喫しておかないとね(笑)パッキングが面倒だけど、やらなきゃいけないもんね・・・。がんばろ・・・。
ひで