hiden voice

2003/9/6 「New Zealand その1」


先日、日本へと帰国した。行く前に味わった寒さとは別格の暑さ。
本当にこの気候はどうなっとるンじゃ!!残暑は厳しそうだし・・・。
というわけで、NZでの生活を終え、今は日本で現実に引き戻されつつある。
今日は、そんな楽しかったNZでの生活について少しお話ししよう!

何度も言うようだが、今回の目的はビデオ撮影。でも、大好きなスノーボードをしに行ったと言うことは紛れもない事実だ。スノーボーダーのみんなからすればうらやましい限りだよね。
それでは、まずはこのビデオについての話を少ししておこう。
まずは「インストーラー2」。これは前にも話したことがあると思うが、IST picture より昨年発売された「インストーラー」の続編。昨年は白馬を中心に活動するライダー達がそのスタイルを発揮したもの。そして「インストーラー2」に関してはスピードをテーマし、スピードの中でのライダー達のスタイルを表現していくというもの。
そして、「カーブエモーション3」。これは昨年も俺自身出演したビデオ。スピードの中の楽しさを伝えたビデオだった。今年はテーマを変え、ちょっといい感じな仕上がりになると思う。内容については両方とも乞うご期待!「インストーラー2」は10月10日発売。
「カーブエモーション3」は、現在も海外にてロケ続行中。発売時期は未定である。

というわけで、限られた時間の中、たくさんのライディング映像を残さなければならなかった俺は、異常気象だった日本の夏(8月16日)に、NZへと向け出発した。
一年ぶりにNZに戻った俺は、何となく懐かしさを感じながらベースタウンへと向かった。
雪不足と聞いていた通り、遠くに見える山々には黒肌が見えるような気がした。
まぁ、でもそんなことはどうでもいい。このゆったりとした国に来て、雪に悩まされることもないし、俺は限られた環境の中で全力を尽くすだけだと思った。
ベースタウンに着くと、一年前に暮らした家が異常に懐かしく感じ、それと同時に一年前に戻ったかのように普通に溶け込んでいる俺がいた。海外に行くたびに環境に慣れるのは大変だけど、この場所はそんな事を考える暇もないほど落ち着くのはなぜだろう?
というわけで到着後すぐに、現地にいた杉本孝次プロ、片山雅登プロとゴルフへ。
まぁ、スノーボードより先にゴルフなんて!て思われるかもしれないけど、それはそれで勘弁してね。時差調整と体慣らしと言うことで・・・。

そして翌日からは山へ。噂通り、山には雪が少なかった。今回も「Mt.Hutt」と言う山をベースにするわけだけど、ここ何年か来たなかで、ここまで雪がない山も初めてだった。
いつもは山全体が真っ白になっているけど、今年は所々というか何というか山の地形がもろにでていた。いわゆる山の原型そのものだ。
ゲレンデには雪が普通についていたと思う。でも風のためか石はコロコロ。そのうえ、雪が降っていないのでバーン状況はカリカリのアイスバーン。前から来ている人達が「エッジがボロボロ」と言った言葉にも納得がいく。まぁ、状況は良いとは言えないけど、これでもスノーボードは出来る。俺は初日ながら全開で満喫した、そして数カットのシューティングまでした。一日目にして足の筋肉は慣れない動きでパンパンだ。
日々、いくらトレーニングしても、やっぱりスノーボードは特殊な筋肉を使うのだな・・・。
その日は午後には山から下り、またもやゴルフへ。このゴルフもスノーボード同様、毎日の日課へとなりそうだ。しかしNZは物価が安い。今年こそ1ドル70円もしているから高く感じるけど、ゴルフ場だってとても立派なコースなのに2週間券で80ドル。そりゃ、毎日行ったって安く上がる。それにゴルフはたくさん歩くし、集中力も必要だ。俺にとっては良いトレーニングのひとつとなっている。
それから2.3日は天気が悪いながらも山へと上がる。雪も降り、バーンコンディションもいまいちの日々も過ごす。簡単なシューティングをしながらの日々だったと思う。そして天候不良でのゲレンデクローズ。第一回目のシューティング期間は約一週間。日が経つにつれ、次第に我々ライダー、撮影隊にも焦りが出始めた。毎晩天気予報とのにらめっこ、そしてミーティング。今回はゲレンデでの撮影の他に、ヘリスキーでの撮影も予定に入っていた。しかし天候は悪くなる一方、そして満足に映像も残ってはいない。週明けには撮影隊も帰国。あぁ、どうしよう!お願い晴れて!そんな気持ちでいっぱいの毎日だった。ヘリ会社には予約済み、だけどもしかしたらこのままノーチャンスで終わるのじゃないか?なんてみんな思っていたと思う。みんな焦りを内面に隠して過ごしていた。
クローズが明け、残りのチャンスは2日。そんな時にミラクルな状況が訪れる。こんな事があっても良いのか?くらいすべてが上手くいった残り2日間だった。今から思えば凄いことだな・・・。俺はなんか強い星の下にでも生まれているのかな?なんて思わせるくらいラッキなー出来事だった。

というわけで、ちょっと話が長くなりそうだから、この話は次に話そうかな。楽しみにしていてね。

ひで