hiden voice

2003/12/14「いざ日本のシーズンへ」


ヨーロッパでのトレーニングを順調に終え、オーストリア・チロルの山々を見ながら日本へと向かっている。今年は天候にも雪にも恵まれ、とても内容の濃いトレーニングをこなす事が出来た。自分自身の方向性(技術や気持ち)も良い方向に向かっており、少しずつではあるが形になり始めている。ヨーロッパでは、最後の週末にFISレースに出場した。デュアルスラロームの2連戦だったが、これがなかなかおもしろかった。FISレースといえども、海外のレースはスケールがでかい。ナイトレースとなったこの大会は、屋台が出てグリューワイン(ホットワイン)を売ったり、旨そうなハンバーガーを売ったり。シーズン初めの大会としては雰囲気がよく、気持ちを豊かにして望むことが出来た。今回は、大会のために調整したとか対策をしたということはなく、練習の一環として望もうと思っていた。今新たに挑戦しているテクニックを少しでも出せれば、トレーニングで得たことを発揮できれば、そう思い望んでいた。肝心の結果はというと・・・。2戦ともクラッシュでまともにゴールできず。一戦なんかは顔面から着地、右目に負った傷が鏡を見るたびに痛む(笑)シーズン初のレースは、毎年ながら得るものが大きすぎる。今回は練習中でも出たことがないようなミスを連発し、悪いものを出し尽くして終わった。それだけにますますやる気が増して、そしてたくさんの課題をも得た。毎年毎年こんな事の繰り返しで、ますますレースの奥深さを痛感しどんどんのめり込んでいくのだなぁ、と思う。まぁ、今はこれで良いと思う。思いっきり攻めて学んで、最後に笑えればそれでいい。

ヨーロッパでの生活は前にも書いたとおり。それでもオフが取れると、街へと繰り出しては鋭気を養う。今回は天気が続いたこともあり、ほとんどオフを取らすに滑ることが出来た。かなりの時間をトレーニングに費やしたから、今は体が思うように動かないくらい疲れている。無事に終わって日本に帰る安心感みたいなものもあって、疲れがどっと出始めているのかもしれないけど・・・。

それから、今年はとても楽しみにしていたことが一つだけあった。それは、ロンドンでのつかの間の休息。毎年慌ただしく日本へと帰国しシーズンへと入ってく俺には、ロンドンでの数日間の滞在がとても新鮮でとてもリフレッシュされるものとなった。ロンドンでの出来事については次回にでもゆっくりとお話しできたら・・・と思っている。

日本も本格的に冷え込み始めたとの情報。楽しみにして帰国したいと思う。
そして自分の方向性を信じて、日本の本格的なシーズンに全力を尽く
そうと思う。
それではまた・・・。                
ひで